家事動線が長いとどうなるのか?
注文住宅は施主が間取りを自由に決められるのが魅力の一つですが、だからといってどのような間取りでも問題がないというわけではありません。暮らしやすい間取りにするには、なるべく家事動線が短くなるようにする必要があるのです。もし家事動線が無駄に長い間取りにしてしまったら、どうなるでしょうか。例えば、洗濯機を設置する脱衣所が1階にあるのに、洗濯物を干すバルコニーが3階にあるようなケースをイメージしてみてください。毎日、重い洗濯物を持って、1階から3階まで階段を上り下りしなければならない状況が容易に頭に浮かぶでしょう。そのような間取りにしてしまったら、せっかく高い建築費をかけて注文住宅を作っても、快適な生活は得られません。住み始めてから後悔しないようにするためにも、間取りを設計する段階で家事動線をしっかりと意識しておくことが肝要なのです。
家事動線を意識した間取りの考え方
では、家事動線を意識して間取りを設計するためには、どのようにすればよいのでしょうか。まずしなければならないのは、設計士に家族のライフスタイルを正確に理解してもらうということです。そうすれば、設計士はライフスタイルを踏まえて家事動線をイメージし、なるべく動線が短くなるような間取りを考えてくれるでしょう。ただし、必ずしもイメージが正しいとは限らないため、出来上がってきた間取りをしっかりとチェックして、本当に家族の動線が短くなっているかを検証することが重要です。何度か修正を加えたうえで、はじめて理想の間取りが完成するのです。
京都の注文住宅を考える際は、その地域柄、古民家や和風デザインの建物が多くなっているため、周辺の雰囲気に配慮したデザインにすることも視野に入れておきたいポイントです。